尾﨑塾資料室

ICU Risk Management News


私が某A医科大学に赴任したとき、ICUは危険だらけでどこから手を着けるべきか迷うような状況でした。各科が独自に管理するICUでしたが、私のICU魂が放置することを許さず、改善策を模索しました。まず着手したのは、これだけは許せないと感じた「リザーバー無しの蘇生バッグ」を院内から駆逐することでした。

看護部長室に蘇生バッグと酸素ボンベ・酸素濃度計を持ち込んで、いかに「リザーバー無し」が危険であるかをデモンストレーションし、それをICU Risk Management Newsと銘打って院内に壁新聞として配布しました。驚いたことに、このNewsが非常に好評で、次号を期待する声を多く頂戴できました。そこで、研修医の勉強にもなるので、週刊にして継続することを決定しました。実は、個人誌なので辛くなったらいつでも休刊しようと思って始めたのですが、気が付けばなんと丸4年間中断できませんでした。祭日は休刊し、ひとつのVolumeが終了すると少し充電期間を設けましたが、なんと全部で5巻124号にもなりました。

このニュースは私の退職が決定したときに終了し、更新をしていなかったのは私の不徳とするところですが、現在でも役立つ部分が非常に多く、また、当時を思い出すアーカイブスとして、ご覧いただければ幸甚です。まずは、Vol.1から公開し、その後順次公開ていく予定です。

Vol.1,No.1(1巻1号)を1998年7月7日に発刊しましたので、公開日の2013年7月7日はちょうど記念すべき15周年にあたります。当時に尾崎塾という名前はありませんでしたが、今から振り返ると、尾崎塾の基礎がこの時期に生まれたように感じます。

PDFやJPEGで公開させていただき、個人利用の場合につきましてはfree downloadでご使用ください。ただし、転載や内容の掲載に関しては出典をご明記ください。著作権・複製権は尾崎塾が所有しています。出版物など商用使用される場合は尾崎塾までお問い合わせください。

【出典】尾崎塾ICU Risk Management News:題名.Vol.?,No.?,(初版年月日).

【ご注意】

1998年~2002年の刊行ですので、少々内容が古い部分があります。用語も少しずつ違っている部分があります。ご使用の際には真偽を確認するようにしてください。あまりにも人心を惑わす内容は訂正するようにしますが、現在と少々の旧懐的な差異が存在しても、故意にそのままにしてあります。たとえば、Vol.1では圧力単位はPa(パスカル)でなく、kgf/cm2(キログラムフォース)のままにしてあります。何卒、ご理解を頂きますようにお願い致します。