尾崎塾は呼吸療法に関する事故をなくす!講演活動をはじめ実技セミナー等を開講

尾﨑塾


news

  • 2020/9  アトムメディカル株式会社共催セミナー開催決定!! ▶詳細はこちら
  • 2020/7 「呼吸を診るためのテキスト:第5版」販売開始!!
  • 2020/7 「尾﨑塾」ホームページリニューアル!!

メッセージ

尾崎塾のホームページ(HP)の刷新にともない、新たな気持ちで目標の実現に取り組んで参ります。

昨年10月に私が委員長を務める日本呼吸療法医学会WGから「自発呼吸アセスメント指針」が発行されました。本指針では具体的な内容まで記載できませんでしたので、今年5月に増補版である「呼吸を診るためのテキスト第5版」を呼吸療法書院から出版し、呼吸療法の事故を無くし、呼吸療法スタッフの能力・指導力をより向上させたいと切望しております。何卒、皆様のご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。

  塾長 尾崎  孝平


 

呼吸を診るためのテキスト:第5版

「呼吸を診るためのテキスト」では、指針で示せなかった詳細で具体的な内容を記載し、さらにOzacuitを使用する場合の実習方法や指導の仕方についても言及しました。私が書いた上気道閉塞事故の鑑定書意見書も付録として巻末に掲載しました。このためページ数は第4版から約100頁増えましたが、カラー印刷にし、価格も低く抑えました。是非ご覧頂きたいと思っております。

今後も実技指導を基本に、音声・映像やWeb発信を駆使して、知識だけでなく臨床における能力を呼吸療法スタッフに定着させたいと考え、「自発呼吸アセスメント指針」ともども改訂を進めて参ります。


表紙の色目について(2020/7/22追記)

お陰様で、「呼吸を診るためのテキスト第5版」発行後2週間で300部が発送済となり、厚く御礼を申し上げます。

早速、増刷をお願いし、その際に少し色目を濃くして頂くようにお願いしました。

しかし、少し仕上がった色目はイメージよりも濃い色合いになり、初刷と比較して違ったイメージになりました。お近くに初刷の第5版をお持ちの方と異なる表紙になりましたことをお詫び申し上げます。

しかしながら、中身は全く同じですので、書籍としては同じものでございます。今回、淡い色のグラデーションはCMY印刷色でデータ作成しないと上手くいかないことを学びましたので、初版に似た形でグラデーションのないものにする予定です。

また表紙の色合いが少し変化しますが、何卒ご容赦頂きますようにお願い申し上げます。 


自発呼吸アセスメント指針

2014年の夏に発足した「自発呼吸アセスメント指針作成ワーキンググループ(WG)」は、苦節5年を掛けて2019年10月「自発呼吸アセスメント指針」を発行しました。

 「呼吸を診るためのテキスト:第5版」に詳細を述べましたが、WGは正常な安静自発呼吸パターンは「こうである」と定義することを断念しました。結局、WGは安静でない状態が確認できなければ、安静自発呼吸であるとしました。

 

(「自発呼吸アセスメント指針」は、個人使用の場合は学会HPからFree Downloadできます。http://square.umin.ac.jp/jrcm/pdf/jihatsukokyu_191024.pdf)

 

 

★ 安静自発呼吸の考え方

1) 異常な呼吸パターンがない(努力性呼吸や頻呼吸がない)

2) 呼吸運動以外に身体運動がない

3) 精神的な興奮、著しい情動変化を認めない

4) 自身の呼吸を意識していない

5) 発声・飲食をしていない

6) 安楽で負荷のない姿勢

7) バイタルサインなどの生理学的なパラメータが安定した状態

8) 覚醒・睡眠を問わない

 

 

様々な問題点や注意点があることはWGも認識しておりますが、世界に類をみない唯一の定義であることには間違いありません。このように決めた経緯はいろいろありますが、「自発呼吸のイデア」と「アセスメントする自発呼吸」には違いがあることが大きな理由です。WGが目指すものは正確な定義よりも、具体的にどのようにアセスメントするかに重きを置くべきと考えた結果、このような結論に至りました。第5版の「イデアと感覚」の記載を紹介させて頂きます。

 

① 「An apple」と「The apple」:イデアと感覚

「An apple」は漠然としたイメージのリンゴで、誰もが同じものを考えているという前提で、暗黙の「同じリンゴ」を意味する。当然、皆が「同じことを考えている」という保証はどこにもなく、各自が思っているリンゴの絵を描かせたら、みんな違うリンゴの絵を描くことになる。

一方、「The apple」は特定のリンゴで、自身の感覚(感覚所与)で捉えたリンゴである。たとえば、そっくりなリンゴが2つ置いてあっても、置いてある場所が違うし、よく見ると形も少し異なるので、それぞれが異なるリンゴであると断言できる。

したがって、An Appleと言えば「どこのリンゴか知らないけれど、誰もがみんな知っているリンゴ」で、当然、そこに明確な定義がある訳ではなく、あなたも知っている、私も知っている、あの「同じ」リンゴである。

したがって、リンゴの特徴をすべて含んだ、理想的なリンゴが意識のなかに存在することになる。プラトンは、これを「イデア」と呼ぶ。つまり、「リンゴのイデア」とはリンゴのあらゆる性質をすべて持っている、理想的なリンゴなのである。意識に存在するのはこの「イデアとしてのリンゴ」である。では、目の前にあるそのリンゴは何なのか? それは「イデアが不完全に実現されたもの」に過ぎず、実際のリンゴはイデアの仮の姿と言える。

 

② 自発呼吸のイデア

私達のように呼吸に関心をもつ多くの人が「自発呼吸」を考えるときに「自発呼吸のイデア」を思い描いているように感じる。上の文章の「リンゴ」を「ア自発呼吸」と「ザ自発呼吸」に置き換えてみるとよく理解できる。

単に安静自発呼吸と言えば「どの場面のどんな呼吸かは知らないけれど、誰もがみんな知っている安静自発呼吸」を指している。このために安静自発呼吸には明確な定義が今まで示されてこなかったのではないだろうか。

安静自発呼吸を文献的に調べると、様々な自発呼吸が出てくる。でも誰かが安静自発呼吸といったときに、そんなに多種多様な自発呼吸全体を意識しているわけではない。あなたも知っている、私も知っている、あの「同じ」安静自発呼吸なのである。したがって、その安静自発呼吸の正体をはっきりとは言えない。だから様々な見方、研究ができてしまう。何故なら、実際の安静自発呼吸は感覚所与が絡んでくるからである。

置き換えてみると、実に理解しやすく明快な説明に感じる。

 

 

したがって、私達が示すべきことは、安静自発呼吸を正確に定義することよりも、正しく呼吸を診る方法を示すべきだと考えました。あまりにスタッフ間で異なる「呼吸の診かた」を、できるだけ同じ診方、同じ考え方にすることによって、情報共有しやすくして呼吸療法の事減らそうと考えました。

 


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閉塞性呼吸不全の体験型シミュレーション学習が可能

人工呼吸器とモデル肺を利用して換気特性の学習が可能

吸気・呼気それぞれに独立した抵抗を儲けることが可能